わかって欲しいのは、抑圧されている北朝鮮の国民の利益と、地域の安定を望む周辺各国の人々の利益は、大きなところで一致しているということです。
厳しい経済難からの脱出を望んでいる北朝鮮の国民は、周辺各国との経済協力を何より望んでいます。核開発を放棄することで確実に経済協力を得られるとなれば、ほとんどの北朝鮮国民は”賛成票”を投じるでしょう。
問題は、北朝鮮の体制にはそうしたシステムがないということです。 つまり、北東アジアの安定のためには、北朝鮮には民主化が必要なのです。 北朝鮮の民主化は、漠然とした理想ではありません。また、北朝鮮国民の生活のためだけに言われているわけでもないのです。
独裁体制の冷酷かつ身勝手な思考と行動を排除し、地域の人々が安定と平和を分かち合うために、必ずクリアしなければならない課題なのです。