この点について、ジャーナリストの李策氏が興味深い指摘をしている。「かつて、ベトナム戦争や中東戦争に直接参戦し、その後も世界各地の戦場に兵器を売り込んできた北朝鮮は、現場からのフィードバックを得つつローテクからハイテクへと段階的に技術を高めていく、独自のノウハウを持っているのではないか」というのだ。
(参考記事:第4次中東戦争が勃発、北朝鮮空軍とイスラエルF4戦闘機の死闘)
(参考記事:米軍機26機を撃墜した「北の戦闘機乗りたち」)
とくに中東の国々は、北朝鮮の主要な武器の輸出先として知られているが、それと同時に、ロシアなどから輸入した新型兵器を北朝鮮に提供し、複製をサポートしてきた事実が知られている。
(参考記事:北朝鮮の弾道ミサイル開発は空軍のエジプト派遣から始まった)
北朝鮮が中東やアフリカに張りめぐらせた武器取引ネットワークは、単に商品を売るだけでなく、新兵器開発においても大きな役割を果たしてきた可能性がある。
もちろん、米国や韓国もそのことには気づいているだろう。米国はすでに、エジプトやシリアに駐在する北朝鮮の武器商人らを重点的に制裁対象に加えている。