直撃肉声レポート…北朝鮮「工作員」かく語りき


「日本国籍取得後の2008年10月、公安調査庁や外務省の専門調査員の採用試験に応募しているのです。このときは書類選考で落ちましたが、彼は国立大の大学院生の顔も持つなど、活動の幅を広げるのに余念がなかった。マスコミにも知人が多く、知人の大学教員を通じて日本政府に接触を持ちかけたりもしていた。脱北者情報を扱う民間団体で臨時スタッフとして働いていたこともある」

北の工作員と言われる人間が脱北者関係の民間団体に近付くとは、穏当でない。団体関係者はこう話す。

「彼は北朝鮮国内のコメ価格などのデータ整理を黙々とこなしていましたね。情報の処理能力は非常に優れていて、今後の付き合いが楽しみだった。今となっては何か別の目的があったのかと疑ってしまいますが……」

涙を流した北の幹部

一体、どんな目的があったのか。本人の説明はこうだ。