美人ウェイトレスは良家の出身…「北朝鮮レストラン」の舞台裏(下)


中国や東南アジアなどで営業する北朝鮮レストランは、焼肉や冷麺などの朝鮮料理と並び、ウェイトレスも兼ねた女性従業員たちによる歌や踊り、楽器演奏などのショーが最大の売りだ。

北朝鮮で「接待員」と呼ばれる彼女らは、言葉の通じる韓国人ツアー客、その中でも中年以上の人々から、現代韓国の女性には見られない古風でしとやかな立ち居振る舞いが絶大な人気を得ている。

そして近年では、特に容姿端麗なウェイトレスの写真がネットで出回り、韓国の若者たちの間でアイドル並みの人気を博している例もある。

彼女らの多くは、平壌の商業大学や音楽舞踊大学、各道(道府県に相当)にある商業専門学校の出身だ。

専門大学は「狭き門」

中でも有名なのが、4年制の「チャン・チョルグ平壌商業大学」。給養学部、被服学部、経理学部、観光学部などがあり、「高麗ホテル」や「羊角島ホテル」など、北朝鮮国内にある高級ホテルの料理人などもここで養成される。

ちなみに「チャン・チョルグ」とは、若き日の故金日成主席に随行した炊事兵の名前である。