性接待、暴力団、株価操縦…韓流芸能界の暗部を覗く


ほとんどのエンタメ銘柄は、業績が低迷しているコスダックのボロ会社を芸能プロが買収・改名し、自社の事業を引き継がせる形で「裏口上場」したものだ。たとえばキーイーストの前身はIT企業のトゥームブーム・コリア、IHQの前身はアパレルのラボラ、といった具合である。

暴力団はこの過程で、芸能プロの「金主」として利権に食い込むという。韓国の芸能プロ関係者が話す。

「アジアの韓流ブームで芸能界のパイが拡大し、小さな事務所でもスターをひとり育てれば一攫千金できるようになった。そのため既存プロダクションのマネジャーたちは、ほんの数年程度の経験で独立することが珍しくありません。

とは言え、綿密に計画を練るよりは勢いを重視する気風が強いため、そうした零細業者の資金的な裏づけは弱い。 そこに、暴力団がスポンサーとして登場するのです」

私生活の弱み

その際、芸能プロ側は暴力団に対し、ひとつ重要な責任を負うことになる。タレントに対する絶対的な支配だ。