性接待、暴力団、株価操縦…韓流芸能界の暗部を覗く


タレントに超長期かつ不公正な契約を強いる韓国の「奴隷契約」問題は、すでに日本でも知られている。最近では事務所を飛び出し、訴訟に出るタレントも散見されるが、これは事務所にとって死活問題だ。稼ぎ頭の人気者を失えば収益が減るだけでなく、株価へのダメージも大きい。

たとえばある芸能プロの場合、タレントからの提訴を受けて、4400ウォン台だった株価が3分の1も下落。そうかと思うと、他のグループの日本進出の成功を受けて10倍の40000ウォン台に乗せた。

稼ぎ頭をいかに支配するかが勝負の分かれ目――そんな「現実認識」の下、プロダクションは甘言を弄し、あるいは私生活上の弱みをネタに、タレントや候補生に奴隷契約へのサインを迫るのだ。渋るようなら、「事務所のバック」として暴力団が顔を覗かせ、睨みを利かせることもある。

喰われたアイドル

典型的なのが、俳優クォン・サンウに対する脅迫事件。有力暴力団の関係者とされるクォンの元マネジャーBは、「自分と専属契約を結ばなければスキャンダルを暴露する」と脅した上、「約束を破れば10億ウォンを支払う」という覚書を強制的に書かせた。