ある在日3世の自画像「学歴で自分を飾る選択肢なんかないと思っていた」


在日の高齢者の生活保護受給率が高いのは、年金を老後の支えに出来ていないことが大きな理由のひとつになっている。

年金のない親を支える私の世代の在日の負担は、同世代の平均的な日本人を上回っているように思う。ある意味、「差別の置き土産」を背負わされている形だ。

「一発当てるしかない」

形勢を変えるには、どこかで勝負に出て「一発当てる」必要がある。そんな事情が在日特有のベンチャー精神、あるいは結果のためには方法を問わない?山っ気?のようなものに通じているのかもしれない。

たとえば私の高校時代の友人たちも、相当数が高利貸しや風俗業界などの世界に成功への道を求めた。学歴や会社のブランドで自分を飾る生き方を選択できなかったからこそ、経済的成功への飢餓感は強まるしかなかったのだ。

もっとも、現状では必ずしも、在日が生きる上でそうした気質は必要なくなってきている。