遂に捉えられた北の「弱点」


いま北朝鮮が、圧倒的優位にある韓国と米国の連合軍に全面戦争をしかけてくるとは考えられないが、「突発事態」はあり得る。何しろ、北朝鮮が意図的に「突発事態」の危機を演出しているぐらいだから、その可能性は決して低くないのである。

民主化で分け合う「安定」

では、北朝鮮にこのような行いを止めさせるには、どうすれば良いのか。

想起して欲しいのは、抑圧されている北朝鮮の国民の利益と、地域の安定を望む周辺各国の人々の利益は、大きなところで一致しているということだ。

厳しい経済難からの脱出を望んでいる北朝鮮の国民は、周辺各国との経済協力を何より望んでいるはずだ。核開発を放棄することで確実に経済協力を得られるとなれば、ほとんどの北朝鮮国民は賛成票を投じるだろう。