「みずほスキャンダル」の深層


新しかったのは、チャートのほぼ中央に置かれたみずほの元幹部行員・及川幹雄の名前と、彼が手がけていた年利8%の金融商品販売についてだった。

いまどきあり得ない利率でもあり、事実そんなものが売られていたとすれば、詐欺であろうことは容易に察しがつく。ほどなく「カネを騙し取られた」とする投資家の証言が伝わるようになり、アングラ情報を得意とするネット情報誌が、みずほに噛みつくという構図がしばらく続いた。

そして警視庁捜査2課が、被害者からの告訴状を受理したのがようやく昨年9月30日のことである。事件関係者が語る。