北方領土交渉が一筋縄ではいかない事情


まず、安倍首相は東京五輪がある20年まで任期を延ばすとみています。一方、ロシアでは2018年3月に大統領選があり、今の情勢ではプーチン大統領が出馬することになるでしょう。

大統領選に勝利し、政権基盤がさらに強くなったところで、両者の強い指導力を背景に、19年に平和条約を締結し、そして翌20年の東京五輪の時に歯舞、色丹の2島が引き渡されるという可能性を夢見ています。そのためにも努力したい。日本はロシア国民に、「日本はここまでやってくれたから、二島を引き渡しても良い」と思わせなければならないかもしれません。

日本にとってはこれからの4年間が正念場で、プーチン大統領が動きやすい環境、ロシア国民が納得しやすい状況を作り出していかなければならないのです。

足を引っ張るロシアウォッチャー

いくつかの懸念もあります。